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離乳食のすすめ方

ページID:0001900 更新日:2023年7月18日更新 印刷ページ表示

離乳食のすすめ方の画像

離乳食ってなに?

「離乳」とは、成長に伴い母乳や育児用ミルクだけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補うために、徐々に幼児食に移行する過程をいい、その時期の食事を「離乳食」といいます。消化のよい食べ物に少しずつ慣らして、赤ちゃんは食べ方を覚え、食べ物をかみつぶして飲み込めるようになっていきます。この時期は食事・生活リズムをつくる時期でもあります。食事を規則的にとることで生活リズムを整えます。離乳各期の食事量やすすめ方はあくまでも目安です。赤ちゃんの食欲には波があり、同じ月齢でも個人差が見られます。あせらずゆったりとした気持ちですすめます。

離乳食をはじめる時期は

離乳の開始の目安

  1. 5か月から、遅くても6か月頃になったら
  2. 首のすわりがしっかりとしている
  3. 大人が食べるのをじっと見ている
  4. 食べたそうに口を動かす
  5. スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる

離乳食の進め方の目安[PDFファイル/627KB]

離乳の開始から離乳の完了までの目安です。個人差がありますので、お子さまに合わせてあせらず進めていきます。

離乳食初期(生後5・6か月頃)

離乳食初期(生後5・6か月頃)の画像1
ご飯から電子レンジで全がゆ動画[その他のファイル/42.77MB]

離乳食初期(生後5・6か月頃)の画像2
ご飯から電子レンジで全がゆレシピ[PDFファイル/247KB]

離乳食初期(生後5・6か月頃)の画像3
お米からお鍋で全がゆ動画[その他のファイル/36.42MB]

離乳食初期(生後5・6か月頃)の画像4
お米からお鍋で全がゆレシピ[PDFファイル/244KB]

  • 5・6か月頃の健康状態のよい時に離乳食を始めます。
  • ゴックンと飲み込めるような、なめらかにすりつぶした状態のものからスタートします。
  • あげる時の注意
    1. 子どもの様子をみながら、1日1回1さじから始めます。
    2. 食品は新鮮なものを選び、味をつける必要はなく、素材の味を大切にします。
    3. 無理強いせずに、飲みなれた母乳や育児用ミルクの位の温度にし、食べやすいように工夫します。
  • 食べさせ方のポイント
    1. ひざに抱いた赤ちゃんの姿勢を、少し後ろに傾けるようにすると食べさせやすいです。
    2. 「おいしいね」など話しかけながら食べさせます。
    3. スタートして1か月を過ぎた頃には、主食・主菜・副菜がそろうようにします。
    4. 食べる量の目安は、1食の総量で子ども茶碗に半分程度です。

 参考例 初めての離乳食 毎日の進め方(1か月分)[PDFファイル/513KB]

離乳食中期(生後7・8か月頃)

離乳食中期(生後7・8か月頃)の画像1
ご飯から電子レンジで7倍がゆ動画[その他のファイル/40.37MB]

離乳食中期(生後7・8か月頃)の画像2
ご飯から電子レンジで7倍がゆレシピ[PDFファイル/241KB]

離乳食中期(生後7・8か月頃)の画像3
お米からお鍋で7倍がゆ動画[その他のファイル/28.59MB]

離乳食中期(生後7・8か月頃)の画像4
お米からお鍋で7倍がゆレシピ[PDFファイル/292KB]

  • いろいろな味や舌ざわりを楽しめるよう食品の種類を増やし、1日2回食にすすめていきます。
  • 舌でつぶせる豆腐くらいの固さに調理します。
  • あげる時の注意
    1. 1日2回なるべく時間を決めてあげます。
    2. 味付けはうす味に、味がするかしないかくらいにして、素材の味を活かします。
    3. 調理方法を工夫し、少しずつ食品の種類を増やします。
  • 食べさせ方のポイント
    1. 平らなスプーンを下くちびるにのせ、上くちびるが閉じるのを待ちます。
  • 離乳食後の母乳または育児用ミルクは赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませます。離乳食とは別に、母乳は授乳のリズムにそって飲みたいだけ、育児用ミルクは1日に3回程度飲ませます。

※離乳食の進め方の目安では、全がゆとなっていますが固さが分かりやすいように、7倍がゆを紹介しています。

離乳食後期(生後9~11か月頃)

離乳食後期(生後9~11か月頃)の画像1
ご飯から電子レンジで5倍がゆ動画[その他のファイル/27.03MB]

離乳食後期(生後9~11か月頃)の画像2
ご飯から電子レンジで5倍がゆレシピ[PDFファイル/282KB]

離乳食後期(生後9~11か月頃)の画像3
お米からお鍋で5倍がゆ動画[その他のファイル/24.74MB]

離乳食後期(生後9~11か月頃)の画像4
お米からお鍋で5倍がゆレシピ[PDFファイル/212KB]

  • 食事のリズムを大切に1日3回食にすすめていきます。
  • 歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さに調理します。
  • あげる時の注意
    1. 家族の献立を上手に利用し調理法にも変化をつけます。食欲に応じて量を増やし、味付けはうす味にします。
    2. 手づかみ食べをさせたり、スプーンを持たせてみます。
  • 食べさせ方のポイントは、丸み(くぼみ)のあるスプーンを下くちびるにのせ、上くちびるが閉じるのを待つ、やわらかめのものを前歯でかじりとらせる。
  • 鉄分の不足に注意します。鉄分を多く含む食品を意識して離乳食に取り入れます(こまつな・ほうれんそう・ひじき・赤身魚・肉・レバー等)。
  • 調理に使用する牛乳・乳製品の代わりに育児用ミルクも使用できます。
  • 食べる量の目安は、1回に子ども茶碗に1杯分くらいが目安です。
  • コップ飲みの練習をします。9か月前後からお茶等を少し入れ大人が手を添えて持たせて、コップは小さめの、持ち手つきの軽くて割れにくいものを使います。
  • 食事タイムは、30~40分をめどにきりあげ、離乳食とは別に、母乳は授乳のリズムにそって飲みたいだけ、育児用ミルクは1日に2回程度飲ませます。
  • フォローアップミルクは、母乳または育児用ミルクの代替品ではありません。離乳食が順調に進まず、鉄不足などが心配される場合などに使用を考えます。

※離乳食の進め方の目安では、全がゆとなっていますが固さが分かりやすいように、5倍がゆを紹介しています。

離乳食完了期(1歳~1歳6か月頃)

離乳食完了期(1歳~1歳6か月頃)の画像1
ご飯から電子レンジで軟飯動画[その他のファイル/24.91MB]

離乳食完了期(1歳~1歳6か月頃)の画像2
ご飯から電子レンジで軟飯レシピ[PDFファイル/282KB]

離乳食完了期(1歳~1歳6か月頃)の画像3
お米からお鍋で軟飯動画[その他のファイル/21.26MB]

離乳食完了期(1歳~1歳6か月頃)の画像4
お米からお鍋で軟飯レシピ[PDFファイル/285KB]

  • 1日3回の食事のリズムを大切に生活のリズムを整えます。
  • 歯ぐきで噛める肉だんごくらいの固さに調理します。
  • あげる時の注意
    1. そろそろ同じものにあきてきます。形、色、味に変化をつけます。
    2. 家族の好き嫌いで食品が偏らないように注意をします。
  • 食べさせ方のポイントは、手づかみ食べを十分にさせ、上手になってきたら、スプーンやフォークを使います。
  • おやつの与え方の重要ポイント、こどもは胃が小さいため、一度にたくさんの量を食べられません。必要な栄養素を補うための「少なめのごはん」と考えて食べさせます。1日1~2回、量と時間を決め、次の食事と2~3時間あけます。
  • 幼児食への移行は、形のあるものをかみつぶして食べられるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を母乳や育児用ミルク以外の食べ物からとれるようになったら離乳は完了です。
  • 1歳6か月頃には幼児食に移行します。

離乳食のNG食材

離乳食開始前の赤ちゃんにとって一番の栄養源は母乳や育児用ミルクです。
果汁やイオン飲料を与える必要はありません。

食べさせてはいけないもの

  • ボツリヌス症の原因になる:はちみつ
    乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは避けてください。ボツリヌス菌は通常の調理で完全に死滅させるのは困難です。1歳未満の赤ちゃんに強い甘みは必要ありませんが、酸味を和らげるためなど、あえて甘い味を加えたいときは、白砂糖にします。
  • 食中毒の恐れがある:刺身
    細菌によって食中毒になる恐れがあります。食べさせるなら新鮮なものを選んでスタートは3歳頃からに。

食べさせるときは要注意

  • アレルギーの原因になる:そば・ピーナッツ・パイナップル・マンゴー・キウイフルーツなど
    そば、ピーナッツにはアレルゲンとなる物質が含まれているので、少量から慎重に与えます。パイナップル、マンゴーなどにも口元にかゆみが出るような物質が含まれるので、与えるのを避けるか加熱してからにします。
  • のどに詰まりやすい:もち・いか・たこ・かまぼこ・ちくわ・魚肉ソーセージ・ナッツ類・こんにゃく
    のどに詰まる恐れがあるため、離乳期は食べさせないようにします。
  • 辛みや刺激が強い:ソース・カレー粉・こしょう・ウーロン茶・緑茶・炭酸水・にんにく・しょうが
    にんにく、しょうがは、9~11か月頃からOKですが、使う場合はごく少量を風味付けに刺激のある調味料も、12~18か月頃から同様に気を付けて使います。
  • 糖分や塩分が多い:果汁100%ジュース・菓子パン・生クリーム・干物・ベーコン・かまぼこ・ちくわ・魚肉ソーセージ・魚卵・マヨネーズ・ケチャップ
    糖分や塩分が多いものは、赤ちゃんの消化吸収の負担になるほか、味覚への影響も心配されます。量を控えるほか、どうしても欲しがるようなら、干物やベーコンなら小さくしてお湯をかけ、塩分を抜くなどの工夫も、マヨネーズ・ケチャップは、料理に使う場合は9~11か月頃から少量にします。そのままつけるなら1歳半から使います。
  • 消化しにくい:玄米・雑穀・ごぼう・きのこ類
    栄養価はありますが、消化しにくいため、1歳半以降にします。きのこ類は与えるなら、すりつぶしたり細かくきざんで与えます。

赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱いので

まず、手をきれいに洗います。調理器具、食器等は熱湯消毒をするなど清潔にあつかいます。
作り置きはあまりせず、調理済みの食品を冷凍保存する場合も一週間を目途に、早めに使い切ります。

赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱いのでの画像

栄養バランスについて

  • 毎食、主食・主菜・副菜をそろえて食べます。
  • 子ども(1歳)の食事量は、個人差がありますが、成人の1/2程度と考えます。(主食・主菜・副菜それぞれで成人の半分くらい)

栄養バランスについての画像1
主食:ごはん・パン・麺などを使った料理

栄養バランスについての画像2
主菜:肉・魚・卵・大豆製品などを使った料理

栄養バランスについての画像3
副菜:野菜・いも・きのこ・海藻を使った料理

栄養バランスについての画像4
果物・牛乳・乳製品

赤ちゃんに、いつから飲ませてOK?[PDFファイル/459KB]

食物アレルギーって

どうして食物アレルギーになるの?

食物アレルギーとは、ある特定の食べ物を食べる事で下痢やジンマ疹、嘔吐、湿疹などの症状を引き起こす事をいいます。これは体内の免疫機能が特定の食物を体にとって異物であると判断し、免疫反応をする事によって起こります。
原因となる可能性が高い食品としては、卵や牛乳、大豆、小麦、ゼラチン、ソバ、果物などがあります。食物アレルギーを含むアレルギーは遺伝的要素が多く、両親や兄弟に花粉症やアレルギー性鼻炎などがある場合には、赤ちゃんもアレルギーを起こす可能性が高くなります。しかし必ずアレルギー症状が出るとは限りません。

アレルギーがあるとわかったらどうしたらいいの?

食物アレルギーのあるとわかった赤ちゃんは、離乳食が始まる前にミルクアレルギーなどが出ている場合があります。すでにアレルギー症状が出ている場合や、両親などがアレルギー体質で赤ちゃんにもアレルギー体質の可能性が高い場合は、離乳食の進め方を慎重にする必要があります。特に卵や牛乳などのタンパク質食品は、胃腸が未発達な赤ちゃんには十分に消化・吸収できずアレルギーを起こしやすくなります。ただし、素人判断での食事制限では赤ちゃんの栄養不足の原因になってしまうので、必ず専門医の指示に従うようにします。

食物アレルギーは治らないの?

乳幼児期に発症した食物アレルギーの多くは、成長とともに症状が出なくなり、原因食品が食べられるようになります。およそ1歳で約50%、2歳で約75%が治り、3歳までには約90%が治るといわれています。これは赤ちゃんの消化・吸収機能が発達してくるからです。このように食物アレルギーのほとんどがずっと続くものではないので、あまり神経質になる必要はありません。ただし、一般的に卵、牛乳、小麦、大豆は治りやすく、ピーナッツ、甲かく類、魚類、くだものは、治りにくいとされて、原因食品によって違いがあります。

不安がある場合は専門医に相談をします。

 

詳しくは、群馬県ホームページをご覧ください。

 

乳児期の食物アレルギー [PDFファイル/2.74MB]
パンフレット「正しく知ってる?食物アレルギー」<外部リンク>

離乳食Q&A

離乳食は時期によって戸惑うことがいっぱいあります。離乳食の進め方など、ママの疑問をすっきり解決しませんか?*アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導に従ってください。

5・6か月ごろ(離乳食初期)

5・6か月ごろ(離乳食初期)の画像

あっという間に食べ終えてしまい、もっともっとと欲しがります。

舌でスプーンをべぇーっと出してしまいます。

やわらかくすりつぶしているのに食べてくれません。

離乳食をはじめたら、うんちがやわらかくなった気がします。

日によって食べたり食べなかったりします。

初めての離乳食で、きちんと食べさせられているのか不安です。

3カ月ですが体が大きめ、早めに離乳食をはじめてもいいですか

昼間は忙しくて離乳食を作る時間がありません。夜ではダメですか

肌が弱く、アレルギーが心配。母乳や卵を食べさせていいのか迷います。

食物アレルギーが心配なので、離乳食の開始は遅らせたほうがよいですか。

白身魚はどのように与えれば良いですか。

卵はいつから与えてよいですか。

離乳食を食べるようになってからミルクをあまり飲まなくなった。

離乳食がそのまま便に出てきていますが

5ヶ月ですが体重が少なく栄養状態もよくないのですが、離乳を始めた方がよいのですか

煮沸せずに水道の水を与えてもよいのでしょうか

大人が食べ物を噛んでから与えてもよいのでしょうか

冷凍したものは、そのまま食べさせてもよいか?また、何日以内に使い切ればいいですか?

あっという間に食べ終えてしまい、もっともっとと欲しがります。
よく食べるからといって、次々にあげていませんか。1口あげたら「おいしいね」「どんな味がするかな?」と話しかけるなどして、次の1口まで時間をおいてみてください。食事時間が楽しめるとよいですね。

舌でスプーンをべぇーっと出してしまいます。
生まれつきの反応に「舌突出反射」というものがあります。これは、固形物を口に入れると反射的に押し出してしまうもの。離乳食をはじめる前の生後4か月ごろには自然に消滅することが多いのですが、赤ちゃんによっては残っていることもあります。しばらく日をおいてから、離乳食を開始します。

やわらかくすりつぶしているのに食べてくれません。
つぶつぶ感が残っているのかも、離乳食がとろとろになっているかを、見直してみましょう。初期は少しのつぶつぶが気になり、食べないこともあります。裏ごしを丁寧にすることで、とろとろになります。加減が分かりにくければ、市販のベビーフードを味見して食感を確かめてみるのもおすすめです。

離乳食をはじめたら、うんちがやわらかくなった気がします。
離乳食をはじめるとうんちがやわらかくなることは、多くの赤ちゃんにみられます。母乳やミルクしか口にしてこなかったのに、離乳食を食べるようになり、腸内環境が変わってくるからです。慣れてくると、普通のうんちに戻ることがほとんどです。ただし機嫌が悪く、水っぽいうんちをくり返すならば、医師の診察を受けてください。

日によって食べたり食べなかったりします。
授乳時間を含めた生活リズムが安定していないと、赤ちゃんは食べたり食べなかったりするものです。おふろの時間が違ったりしても、変化に対応できません。授乳時間が3~4 時間間隔になっていることも大切です。まず、授乳時間を安定させて、1日1回の離乳食を定着させていきます。

初めての離乳食で、きちんと食べさせられているのか不安です。
離乳食はまだ味慣らし、舌慣らしと考えて、この時期の離乳食は、栄養素や品数の多さより、赤ちゃんが実際に食べているかどうかが大切です。いやがらずに口を開けるなら大丈夫。栄養バランスは、3回食になったころから考えれば大丈夫です。

3カ月ですが体が大きめ、早めに離乳食をはじめてもいいですか
体が大きな赤ちゃんでも、首のすわりや口もとの発達、体全体がしっかりしているかを見て判断します。消化吸収力が未熟なうちに離乳食をはじめても意味がありません。

昼間は忙しくて離乳食を作る時間がありません。夜ではダメですか
離乳食の時間帯は、基本的には授乳時間の1回に決めます。しかし、あまりに遅い時間帯では、夜型の生活リズムになり、消化機能も低下します。せめて、夕方までに食べさせます。時間があるときにまとめて作ってフリージングしたものがおすすめです。

肌が弱く、アレルギーが心配。母乳や卵を食べさせていいのか迷います。
赤ちゃんの肌はみんな弱いので、まずはスキンケアをこまめにします。トラブルと食物アレルギーは別問題ですから、両親に食物アレルギーがなければ、ふつうに進めていいと思います。たんぱく質素材は、アレルゲンの少ない豆腐や白身魚から始めて、加熱したものを少しずつ与えていきます。

食物アレルギーが心配なので、離乳食の開始は遅らせたほうがよいですか。
 食物アレルギーの発症を心配して、離乳食の開始や特定の食品を与え始める時期を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないことが分かっています。生後5~6か月を目安に離乳食を開始します。離乳食を進める中で、食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合は、自己判断せず、病院を受診する。初めての食材は、かかりつけ医が開いている平日の午前中に与えると安心です。

白身魚はどのように与えれば良いですか。
お粥や野菜・果物に慣れてきたら豆腐・白身魚・卵黄などを試してください。白身魚→赤魚→青魚の順で、脂肪の少ないものから多いものへと進めます。目安として、離乳中期(生後7~8か月頃)に赤身魚、後期(生後9~11か月頃)に青魚が食べられると良いです。

卵はいつから与えてよいですか。
卵は、生後5か月、6か月頃に固ゆでにした卵黄から始めます。湯冷ましやだし汁で、ポタージュ状に、のばしたものを与えます。おかゆに混ぜると与えやすくなります。

離乳食を食べるようになってからミルクをあまり飲まなくなった。
離乳食をたくさん食べるようであれば、その後のミルクは無理に飲ませる必要はないです。ただしこの時期はまだ1回食ですので、ほかの時間帯にはミルクでの栄養補給が必要です。遊びを増やしてお腹を空かすなど色々変化をつけてみても、あまり飲まない場合は、離乳を早めに進めてみます。

離乳食がそのまま便に出てきていますが
ニンジンやほうれん草などがそのままの色で便に出てくる事がありますが、下痢がひどくならない限り特に心配はありません。離乳はこのまま継続です。下痢がひどくなるようなら、かかりつけの医師に相談します。

5ヶ月ですが体重が少なく栄養状態もよくないのですが、離乳を始めた方がよいのですか
まずはそのような状況になった原因を考える必要があります。小さく生まれた場合は、少し待ってから始めるように、もし病気がある場合は医師と相談をして進めます。5ヶ月から離乳を始めるというのはあくまで目安の1つです。個人差がありますので、赤ちゃんの発育状態に合わせて始めます。

煮沸せずに水道の水を与えてもよいのでしょうか
離乳中期頃(7~8ヶ月)になると、何でも口に持ってきて舐めるようになりますので、あまり煮沸にこだわっても意味がなくなります。水道水も一応消毒されていますから、この頃から与えても問題ないです。

大人が食べ物を噛んでから与えてもよいのでしょうか
口の中には細菌が多くいるため、口の中で噛んだものを赤ちゃんに与えるのはとても不衛生です。また料理の味がわからなくなってしまいます。もし行っている場合は絶対にやめて下さい。

冷凍したものは、そのまま食べさせてもよいか?また、何日以内に使い切ればいいですか?
加熱してから冷凍したものでも、必ず、もう一度しっかりと加熱して、長くても、1週間以内に使い切るようにします。

7・8か月ごろ(離乳食中期)

7・8か月ごろ(離乳食中期)の画像

新しい食材を試しても慣れてくれず、食材がマンネリ化

食べる日と食べない日の差が激しく、栄養面などが心配です。

つぶつぶの食感が苦手です。

ベビーフードはよく食べるのに、手作りのものはあまり食べません。

朝はあまり食べません。離乳食の時間帯をずらしたほうがいい?

おなかがすいているはずなのに、おこって食べません。

最近、うんちがかたくて便秘がちです。

食が細く、あまり食べません。

ぜんぜん離乳食の段階が進みません。前の段階に戻すべきでしょうか

離乳食を2回食に進めたいのですが、進め方がわかりません。

お肉はいつから与えてよいですか。

荒くつぶすと、うまく飲み込めません。

コップ飲みが上手にできません。

家族の食事から取り分けるときのポイントを教えてください。

周りと同じものを食べたがります。

同じ離乳食しか食べようとしません。

母乳をよく飲むのですが、離乳食をあまり食べません。

新しい食材を試しても慣れてくれず、食材がマンネリ化
不安な顔、心配顔であげないこと、大人がひと口食べて「わぁ、おいしい」と言うなど、安心感を与えながら食べさせてみてください。新しい食材を体験することで、新しい味を知り、おいしさの幅が広がります。また、食べ物についての子どもの「嫌い」は、その食材そのものが嫌いというよりは、食べ慣れていないことが原因の場合も多いものです。「食べないからその食材を使わない」ではなく、慣れるように見た目や味付けを変えて何度か与えてみてください。ある日、ふいに食べることもあります。

食べる日と食べない日の差が激しく、栄養面などが心配です。
前の授乳から時間があいていなかったり、先に授乳をしてしまったりすると、空腹を感じず、食べなくなることがあります。空腹で離乳食の時間を迎えられるように生活リズムを整えます。食べムラは、大人でもあります、体調が悪くないのに、なんとなく食べたくない日など。赤ちゃんだって同じです。「そんな気分の日もあるよね」とゆったりと構えてください。

つぶつぶの食感が苦手です。
まだ、舌で上あごにすりつけてつぶしている時期なので、やわらかくつぶれるくらいの硬さが適当です。水分やとろみが少ないと嫌がることがあります。とろみをつけたり、ペーストであえるなどの工夫で、舌ざわりをよくしてみては、豆腐やかぼちゃなどから、少しずつ試してみます。

ベビーフードはよく食べるのに、手作りのものはあまり食べません。
ベビーフードは、風味やとろみが赤ちゃんにちょうどよく作られているので、ベビーフードを参考にやわらかさや、大きさを参考に、醤油や味噌、バターなどを少量使って味の変化もつけてみます。やわらかい果物やヨーグルトとベビーフードを和えるだけでも、バリエーションが増えて喜びます。

朝はあまり食べません。離乳食の時間帯をずらしたほうがいい?
そろそろ、授乳や起床、就寝の時間がだいたい同じような時間帯になるころです。赤ちゃんが自然に起きるのに合わせてしまうと、夜型のリズムになるので好ましくありません。朝の起床時間を決めて、きちんと起こし、生活リズムをつくると朝食を食べられるようになります。

おなかがすいているはずなのに、おこって食べません。
母乳やミルクを少し飲ませて、落ち着いたら離乳食を与えます。大人が食べてほしくて緊張したり、食べないことにイライラしたりすると、その気持ちが伝わることもあります。リラックスして、にこやかに接してみます。

最近、うんちがかたくて便秘がちです。
まだまだ、内臓機能が未熟なため、離乳食を始めると下痢や便秘になりやすくなります。授乳量が減ることも、水分量を減少させて便秘がちになる原因になります。おなかをさすったり体を動かしたりして刺激します。食材には食物繊維の多い、いも野菜、かんきつ系の果汁、プルーンなどがおすすめです。

食が細く、あまり食べません
授乳回数が多くて、食べなくなる赤ちゃんもいます。日中の授乳回数は、離乳食後の授乳も含めて6~7回が目安です。回数が多い場合は、泣いてもすぐ飲ませずに、抱っこや外に連れ出すなどで気分転換をします。もともと小食な赤ちゃんもいます。機嫌がよく順調に体重が増えていれば大丈夫です。

ぜんぜん離乳食の段階が進みません。前の段階に戻すべきでしょうか
「全量は食べないけれど、1/3量は食べている」「この食材ならこの形状で食べられている」など、少しでも進んでいるならば、段階を前に戻さなくても大丈夫です。赤ちゃんによって離乳食の進み具合は違います。食べる日もあれば食べない日もあり、こちらの思う通りには進まないものです。焦らずに「そのうち食べるようになるよね」という、おおらかな気持ちで

離乳食を2回食に進めたいのですが、進め方がわかりません。
離乳食を始めて1か月ほど過ぎたら2回食にします。母乳又は育児用ミルクは離乳食の後に与え、この他に、授乳のリズムに沿って母乳は子どもの欲するままに、ミルクは1日3回程度与えます。

お肉はいつから与えてよいですか。
離乳中期(生後7~8か月頃)から開始できます。最初に与えるお肉は、乳児の内臓に負担をかけないように脂肪分の少ない鶏肉(ささみ)から始めます。ささみは、筋を取り除いてからしっかりと加熱し、みじん切りにして与えます。(加熱後に、ささみをほぐしながら筋をとっても良いです。)また、筋をとったささみ(生又は加熱済み)を1本ごとラップに包んで冷凍保存し、冷凍のまますりおろした後、加熱する方法もあります。


食材にとろみを付けてみます。とろみは、水溶き片栗粉でつけると良いです。目安として、水と片栗粉を2:1の割合で混ぜて使います。また、鶏肉や魚など、パサパサするものは、汁物に入れみても良いです。

コップ飲みが上手にできません。
まずは、スプーンを使って口を閉じてごっくんする練習からを始めます。離乳食用のスプーンを横向きにして下唇の上に置いて水分をすする動きが見られたら、スプーンを傾けて少量ずつ飲ませてみます。離乳食用のスプーンで飲めるようになったら大きめのスプーン(カレースプーンくらい)に替えて、大きめのスプーンで飲めるようになったらコップのみの練習をしていきます。最初は、底が浅くてふちが薄い器(おちょこ、赤ちゃん用の湯飲み等)を選びます。下唇にコップのふちをのせて、上唇に水分があたるように飲ませてあげます。上唇に水分があたることで口を閉じてすする動きができてきます。少しずつ赤ちゃん自身で吸い込めるようになりますので焦らず練習していきます。

家族の食事から取り分けるときのポイントを教えてください。
味つけをする前にとりわけましょう。離乳食の進み具合に合わせて、もう一手間かけやわらかく調理するなどし、食べやすく仕上げます。

周りと同じものを食べたがります。
大人の食事で与えられるものがあれば少し取り分け、赤ちゃんの目の前で潰したりして見せてから、食べさせると効果的です。ごく少量であれば赤ちゃんにも負担がかかりませんし、気持ち的にも満足します。

同じ離乳食しか食べようとしません。
離乳中期になるとかなり色々なものが食べられるようになりますが、その子にとって調理形態が不適当だと食べたがらない事が多いようです。作り方や味付けを1度見直してみましょう。同じ食品ばかり毎日続けて食べると、アレルギーの問題があります。色々な種類の食品を使って、お腹の空いている時に与えてみましょう。

母乳をよく飲むのですが、離乳食をあまり食べません。
無意識のうちに母乳を多く与えてはいないですか、最もお腹の空いている時に離乳食を与えるようにし、そのあとに母乳を与えるようにします。いつまでも母乳を与えているとなかなか離乳が進まないほか、鉄分が不足して貧血になるので気をつけます。

9~11か月ごろ(離乳食後期)

9~11か月ごろ(離乳食後期)の画像

魚や肉をあげると口から出してしまいます。

丸飲みをすることが多く、困っています。

栄養バランスのいい献立作りに悩みます。

母乳ばかり飲んで、離乳食を食べません。あげないと機嫌が悪くなります。

食べることに集中せず、遊んでしまいます。

食べたものが便に そのまま出てきてびっくり。あたえるのが早すぎですか?

野菜が嫌いで細かくして混ぜても出してしまいます。

ベビーフードを好んで、手作りのものを食べなくなりました。

食器の中に手を入れて食べ物をこねるので困ります。

フォローアップミルクはいつから与えてよいですか。

便秘の時はどうすればいいですか。

貧血が心配です。何か与えた方が良い食品はありますか。

食べ物に好き嫌いが出てきて、今まで食べていた物も口から出してしまいます。

食欲がなく喜んで食べないのですが。

魚や肉をあげると口から出してしまいます。
たんばく質の多い食材は、穀類や野菜に比べて水分が少なく、加熱するとかたくなります。肉は、鶏肉を中心にして、豚肉や牛肉はひき肉を使うのがおすすめ。水溶き片栗粉でとろみをつけたり、おかゆやじゃがいもに混ぜたりしてみます。

丸飲みをすることが多く、困っています。
少し大きめのものを前歯でかじりとり、奥歯や歯ぐきでつぶす体験をたくさんする必要があります。手でつかみ、前歯でかみとれるメニューがおすすめ。やわらかくゆでたにんじんや、じゃがいも、トーストなどを丸飲みできない大きさのスティック状にして練習します。

栄養バランスのいい献立作りに悩みます。
ごはん、パン、めん類などのどれか1つを主食にします。主菜として、肉類、魚類、大豆製品類、卵類から1品、副菜は野菜、いも類、海藻類を使って考えます。食べやすい果物を添えてもいいと思います。

母乳ばかり飲んで、離乳食を食べません。あげないと機嫌が悪くなります。
母乳の約88%は水分です。体の成長が著しいこの時期は、離乳食からもエネルギーや栄養素をとらないと、一日の必要分が不足します。かんで飲み込む練習も進まなくなるので、離乳食の形状・味付け・硬さなどを再度確認し、離乳食を食べることに少しずつ慣れるようにします。

食べることに集中せず、遊んでしまいます。
空腹の状態で食べていますか?テレビがついていたり、おもちゃが目の前にあったりしませんか?集中できる環境を心掛けます。食事時間は20~30分を目安にして、途中から遊んで食べなくなったら、赤ちゃんと一緒に「ごちそうさま」の合図をして、食事を切り上げてしまいます。このくり返しで、食事の時間のリズムを作ります。

食べたものが便に そのまま出てきてびっくり。あたえるのが早すぎですか?
赤ちゃんの消化機能は未熟なので、食べたものの色や食材が、便にそのまま出てくることがあります。また、にんじん、グリンピース、トマト、とうもろこし、枝豆などの皮、わかめなどの海藻類、きのこ類、こんにゃく類は不溶性の食物繊維、大人でもそのまま出てくるので、心配ありません。

野菜が嫌いで細かくして混ぜても出してしまいます。
細かく刻んで混ぜ込むだけではなく、適度な食感にすることが大切です。バナナぐらいのかたさを目安にして、食べやすいやわらかさに調理したものや、だしや味を加え、かたくり粉でとろみをつけるなど、食べやすく工夫してください。

ベビーフードを好んで、手作りのものを食べなくなりました。
ベビーフードの味付けや硬さが好みなのかもしれません。おかゆにベビーフードをかけたり、ほぐした魚や肉にかけて、あんかけにしたりなど、手作りと混ぜる方法もあります。それでもベビーフードしか食べなければ、「今はそんな時期」と割り切ってベビーフードをあげる時期にしても大丈夫です。

食器の中に手を入れて食べ物をこねるので困ります。
ゆでた野菜スティック等の、手に持って食べられる料理も用意し、大いに体験させて、自分で食べたいという意欲を育てます。食事前に手を洗う、食事や机の下に新聞紙を敷くなど汚れ対策をして食事環境を整えてあげることも大切です。遊んでいて食べないようなら30分位で切り上げます。

フォローアップミルクはいつから与えてよいですか。
フォローアップミルクは、生後9か月以降から使えるミルクで、鉄やビタミンを強化した食品です。母乳や育児用ミルクとは栄養素が違うため代替の食品にはなりません。離乳食が順調に進んで食べられていれば使用する必要はありません。
※与える場合は、母乳や育児用ミルクの代わりではなく、追加で与えるようにします。

便秘の時はどうすればいいですか。
生活リズムを整えて、食物繊維の多い食事を心がけ、離乳食の進み具合に合わせて、野菜、いも類、海藻、きのこを取り入れてみます。ヨーグルトもおすすめ、白湯やお茶など、こまめな水分補給をすることも大切です。また、食事量が少ないと便の量も少なくなりがち、毎食の量を確認してみます。

貧血が心配です。何か与えた方が良い食品はありますか。
お母さんのお腹の中で蓄えた鉄が、離乳食を開始する頃から不足してきます。そのため、離乳食には鉄分の多い食品を積極的に与えます。鉄分は、鶏肉のレバーや豚肉、牛肉などの赤身肉、かつおやまぐろなどの赤身魚、卵黄や大豆製品、小松菜などの緑黄色野菜などの食品に多く含まれています。母乳を与えているお母さんも積極的にとりいれたい食品です。

食べ物に好き嫌いが出てきて、今まで食べていた物も口から出してしまいます。
赤ちゃんはこの頃になると自我が芽生えてくるため、自分の好みが出てきます。何でも食べてくれる子もいますが、何品かは食べなくなってしまう事もよくあります。全然食べなくなってしまった物は無理して与えず、同じ栄養を持つ他の食品を与えるようにします。赤ちゃんの好みは徐々に変わっていくので、また食べてくれる時期もきます。

食欲がなく喜んで食べないのですが
赤ちゃんがお腹を空かす以上に離乳食を与えすぎてはいませんか?離乳食の間隔が近すぎると食べられなくなってしまいます。また離乳食作りに一生懸命になりすぎて、赤ちゃんを遊ばせたり、外にお出かけしたりしなくなってはいませんか?よく遊んでお腹が空けば赤ちゃんは必ず食べてくれるものです。しかし、食事量には個人差がありますので、離乳食の間隔をあけて様子をみてみます。

1歳~1歳6か月ごろ(離乳食後期)

1歳~1歳6か月ごろ(離乳食後期)の画像

おやつは必要ですか?

野菜が嫌いで食べません。野菜ジュースを代用してもよいですか?

食べてくれるメニューにかたよりがち。食べないと思うと出すのも苦痛になります。

野菜を食べずに、いつも残してしまいます。

食べている途中で飽きてイスから離れて遊んでしまいます。

ちょっとかぜ気味。そんなとき何を食べさせればいい?

きらいなものはベーッと出してしまいます。

1歳2カ月ですが、朝はほとんど食べません。2回食にもどしてもいい?

今までよく食べていたのに食べムラが出てきました。

手づかみで 食べさせることはどうして必要なの?

ジュースなどの甘い飲み物ばかり欲しがります。

少し大きめのかたまりや繊維質のものを与えると、すぐにゲッと吐き出してしまいます。

ごはんはたくさん食べますが、おかずを食べようとしません。

おやつは必要ですか?
必ずしも必要ではありませんが、一度にたくさん食べられない子どもにとっておやつは食事の一部です。いも類や果物、乳製品など、食事で不足した栄養素を補えるものを、食事と食事の間に与えます。

野菜が嫌いで食べません。野菜ジュースを代用してもよいですか?
基本的に野菜ジュースは野菜の代用にはなりません。野菜の種類や調理方法を変えるなどの工夫をしてみましょう。また、少しでも食べることができたら、ほめて、自信をつけてあげましょう。

食べてくれるメニューにかたよりがち。食べないと思うと出すのも苦痛になります。
嫌いというよりも、その食材を食べ慣れているかどうかが原因のこともあります。調理法や見た目を工夫すると、食べる機会が増えて、その食べ物に慣れてきます。煮る・焼く・蒸す・炒める・揚げる・和えるなどさまざまな調理法や、醤油・味噌・塩・コンソメ・中華風などさまざまな味付けを試すと、お気に入りが見つかるかもしれません。

野菜を食べずに、いつも残してしまいます。
食べない理由の1つは、トマトなど一部のものを除いて野菜にはアミノ酸系、グルタミン酸系などのうま味成分が入っていないので、うま味成分が入っている肉や魚と一緒に調理したり、だし汁で煮たりして、うま味をプラスしてみます。小さく刻んでハンバーグや卵焼きに入れたり、カレーの具にしたりして慣らすことからはじめてもよいかもしれません。

食べている途中で飽きてイスから離れて遊んでしまいます。
「食べないから」と勝手に片付けてしまうと、子どもには食事の終了が分かりません。一度イスに戻り、「ごちそうさま」をさせて食事の区切りをつけます。「食事を食べなかったから」と、おやつや次の食事を増やすのは避けて。「食事時間以外でも食べられる」と思って、遊んでしまうこともあるからです。

ちょっとかぜ気味。そんなとき何を食べさせればいい?
熱があっても元気そうなら、ふだん食べているもので大丈夫です。下痢を伴うときは、胃腸に負担がかからない低脂肪で食物繊維の少ない献立に。嘔吐があるときは食べさせずに、おさまってから薄めのほうじ茶などを少しずつ与えます。

きらいなものはベーッと出してしまいます。
好ききらいは自己主張の始まり、嫌いなものははっきりと行動で示すようになってきます。あまり無理強いせずに、同じ栄養がとれる食品群の中から、ほかの食品を食べさせるといいでしょう。食感をよくしたり、はげます言葉をかけたりすると、気分が変わって食べるかもしれません。

1歳2カ月ですが、朝はほとんど食べません。2回食にもどしてもいい?
食べる量が少ないとしても、この時期は3回食べることが大切です。これから先、2回食では十分な栄養がとれません。また、生活リズムを作るためにも、2回食に戻すのはよくありません。朝は朝食の30分前には起こすようにして、なるべく家族で食事をとります。

今までよく食べていたのに食べムラが出てきました。
このころの赤ちゃんは、食欲が急に落ちることがあります。これは社会性が芽生え、食べること以外への興味が出てきたしるし、精神面が育っているのです。食事のはじめだけは集中させて、楽しく食べる工夫をしましょう。1~2週間の単位で食べていて、日中機嫌よく遊んでいるなら大丈夫です。

手づかみで 食べさせることはどうして必要なの?
1歳ごろになると、いろいろな面で「自分でやってみたい!」という意欲が出てきます。手づかみ食べもその表れ、汚いからとやめさせてしまうと、食べようという意欲が育ちません。積極的にやらせてあげます。

ジュースなどの甘い飲み物ばかり欲しがります。
今までスープや果汁のかわりにジュースを与えていませんでしたか?赤ちゃんはジュース類の甘さにすっかり慣れてしまっています。子供は喉が渇けば麦茶などでも飲んでくれます。水分補給には糖分のないものを与えるようにします。

少し大きめのかたまりや繊維質のものを与えると、すぐにゲッと吐き出してしまいます。
赤ちゃんによっては喉が敏感で、もどしやすい子もいます。そういう子には1歳だからといってあまり調理形態を進めず、ゆっくりと進めてあげます。ただし、いつまでもドロドロしたものばかりではいけませんので、時期を見計らって小さめのかたまりを与えるようにします。

ごはんはたくさん食べますが、おかずを食べようとしません。
おかずの調理形態はその時期の赤ちゃんに合っていますか?調理形態や味付けを今一度見直してみて下さい。それでもダメな場合は、混ぜご飯にしたり、ご飯の上におかずをのせるなども1つの手です。ただしいつまでも続ける訳にはいきませんので、諦めずにバランスよく作ってあげてください。

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