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第3回あんなか景観まちづくり賞について
第3回あんなか景観まちづくり賞について
あんなか景観まちづくり賞は、美しい景観を未来につなぐため、本市の景観まちづくりを牽引するまちなみや活動を表彰するものです。
安中らしい景観をかたちづくる魅力的な空間や住宅・店舗を「まちなみ空間部門」、良好な景観形成に寄与する活動を行っている人・団体を「まちづくり活動部門」として募集しました。
令和7年4月~5月にかけて、まちなみ空間部門として2件、まちづくり活動部門として2件の計4件の応募がありました。
安中市景観審議会と現地視察を行い、会の意見を聞きながら選考した結果、下記の通り表彰を決定しました。
優秀賞(市長特別賞)
まちなみ空間部門
坂本宿脇本陣永井家記念館
令和7年、松井田町坂本に、坂本宿の歴史的なまちなみを象徴する記念館がオープンしました。母屋は、明治11年、明治天皇の北陸東海御巡幸に際して、碓氷峠中腹の栗ケ原で休憩所として使われた建物を、明治22年に移築したものです。来訪者は、明治期に作られた薬医門に迎えられ、かつて大名や幕府の役人を迎えた格式ある脇本陣の面影を感じることができる質の高い空間です。西隣は、かぎやと脇本陣酒屋跡(現:坂本入牧地区生涯学習センター)となっており、坂本宿らしい景観が連続しています。今後も、この景観を末永く守っていくことで記念館や坂本宿の発展に繋がることを期待します。
所有者:善如寺 留美子
市長コメント
坂本宿や中山道と調和した歴史的な空間価値や記念館としての文化性、地域の賑わいの創出などの点が特に高く評価されたこと、大変素晴らしく思います。そのため、安中らしい景観を継承し、未来へつないでいくための代表的な「まちなみ空間」と考え、優秀賞(市長特別賞)を授与します。
優秀賞
まちなみ空間部門
浦野邸
東上磯部の金谷戸地区にある田園風景と調和のとれた古民家です。原型は、明治24年に移築された元養蚕農家で、住みやすさを追求しつつ、格子扉や大黒柱、長さ15メートルの梁など古民家の特徴を活かした改修をしています。南側は約200平方メートルの和風庭園で、フジ・モミジ・マツや枯山水、芝生を配して、田園や妙義山、信越線と一体となった眺望は素晴らしいです。屋根付きテラスからは、四季の風景を楽しめ、地域住民の憩いの場ともなっている空間です。
所有者:浦野 敬治
設計者・施工者:有限会社 中島建設
まちづくり活動部門
磯部三区田中自治会
東上磯部の柳瀬川沿い、田中前橋周辺を中心に、昭和45年から地域の景観を保全する活動を行っています。毎回約50人が参加する地域の清掃作業のほか、令和3年から本格的に柳瀬川沿いの除草作業を行っています。そのおかげで、妙義山や浅間山を背景に広がる田園風景や春には水仙やチューリップが咲き、夏にはホタルも見られる自然豊かな環境が守られています。今後も活動を継続していただき、四季折々の景観が守られ、地域の魅力が高まっていくことを期待します。
「生きものふれあいの里」推進協議会
平成12年度、碓東小学校校内にビオガーデンを造成し、現在まで小川や希少植物、水生生物が生息する空間を整備し続けています。地域のボランティアと児童・保護者が一緒になって、草刈りや落ち葉さらい、流水池のチップ敷きなどを行っており、自然環境や美しい景観が守られています。毎年「流水池記念日集会」を開催し、児童が環境の大切さを発表、歌の合唱も行っています。今後も地域と学校が一体となって、子どもたちの心のオアシスであるビオガーデンを守り続けていってください。
授賞式を開催します
第3回あんなか景観まちづくり賞の授賞式を開催します。一般見学もできますので、ぜひお越しください。
日時:令和7年11月22日(土曜日)午前10時00分〜10時30分(予定)
場所:松井田町坂本 くつろぎの郷 屋内交流広場
授賞式後に景観まちづくりイベント(坂本宿景観まちあるき)も開催します➡詳細は後日発表します。
