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第4回あんなか景観まちづくり賞について
第4回あんなか景観まちづくり賞について
あんなか景観まちづくり賞について、安中市景観審議会による現地視察と選考の結果、下記の通り表彰を決定しました。
今年度は、まちなみ空間部門3件、まちづくり活動部門2件、計5件の応募がありました。
審査対象となった景観は、いずれも地域の未来を形作る取り組みでした。活動部門で応募された団体は、長年にわたり保全活動に取り組んでいる、地元への強い想いのある団体です。また空間部門で応募されたのはいずれも移住者の方で、市外から安中の景観に魅力や可能性を感じて移り住み、地域の中心となって景観価値を創出している点が特徴的でした。
みなさんもぜひ足を運び、市のすぐれた景観を楽しむとともに、地域の魅力を再発見してください。
※ 見学の際は外観より見学していただき、許可なく私有地に入らないようご注意ください
※ 駐車場がない場合がございますので、車でご移動の際は周辺の環境へ十分ご配慮ください
「あんなか景観まちづくり賞」とは
当市がもつ美しい景観を未来につなぐため、本市の景観まちづくりを牽引するまちなみや活動を表彰するものです。
安中らしい景観をかたちづくる魅力的な空間や住宅・店舗を「まちなみ空間部門」、良好な景観形成に寄与する活動を行っている人・団体を「まちづくり活動部門」として募集しました。
優秀賞
まちなみ空間部門
多目的文化交流空間 後閑山荘
景観概要
令和6年11月に「多目的文化交流空間 後閑山荘」としてオープンした施設です。埼玉県より移住したご夫婦が、戦国時代の後閑城主であった後閑氏の同族一門衆として重きをなしていた高林家(※)の住宅を取得し、リフォームした施設です。
リフォームをするにあたり、その歴史的価値に着目し、明治時代の創建当時の様子を再現することを意識されています。「旧高林家住宅保存再生事業」として、古民家再生に経験の豊富な有限会社佐藤産業建設を施工者とし、所有者によるDIYも含め、約一年半の保存再生工事を経て完成しました。
当時この地域での養蚕農家の一般的なスタイルであった「せがい造り」の姿を再現するなど、かつての日本の農村の里山風景を感じさせる景観です。
※ 高林家:機種依存文字解消のための表記であり、本来は「はしごだか」を用います
表彰理由
建物の歴史的価値に着目した古民家再生事業による景観のすばらしさはもちろんのこと、景観を通じて地域の人々の交流を創出している点を評価しました。今後も地域活性化や移住促進につながっていくことを期待します。
所有者
神津 治生、神津 明美
施工者
有限会社 佐藤産業建設
まちづくり活動部門
安中第12区と小俣しんぼく会


景観概要
小俣公会堂北側の高台に位置する小俣観音堂は、古くから地区のシンボルとして親しまれていました。天保の頃は、観音堂のほかに寺がありましたが、火災により焼失しました。寺の移転後、観音堂だけが残り、地元の人に大切にされてきました。また、上野国三十四ヶ所観音霊場のひとつに数えられており、地域外にも知られるお堂です。
当活動は、このように古くから地域住民に愛されていた観音堂を、組織的・計画的に保全するため2020年に発足・結集しました。発足以降は植樹や清掃、草刈りなどを通して、参道・境内・観音堂のみならず、年間を通して周囲の自然環境の保全に取り組んでいます。
保全活動のほかに、年に2回祭典を執り行っています。なかでも年末の祭典では、地域の人々で集まって新年を迎えるなど、地域のくらしにとけこみ親しまれています。
表彰理由
地区のシンボルである観音堂の景観を保全する活動であり、その文化面での意義もあわせて評価しました。
今後も、地域住民から愛される地元の景観に誇りをもって活動を継続することで、地域の魅力が更に高まっていくことを期待します。
ポピーの会
景観概要
遊休地となっていた県道沿いの農地を何とかしたいという地元有志の思いから、2006年に発足した会です。約45人という体制で20年間活動を続けています。
会の名前にかかげているポピーは、5月上旬から中旬にかけて見ごろを迎えます。開花時期は、保育園児から老人施設の方々まで、多くの人が訪れ景色を楽しんでゆくほか、花の見ごろの時期にはポピー祭りを主催し、花を眺めながら一緒に赤飯等を味わっています。
ポピーの時期に限らず、秋はトウモロコシの収穫祭、冬は芋煮会やどんど焼きといった季節のイベントを実施しています。その他、年数回の草刈り、菜の花やトリトマなど季節に合った花を植えるなどして、一年間を通じて活動を行っています。
表彰理由
年間を通じた継続的な活動を通じて景観を保ち地域の交流を創出している点のほか、耕作放棄地を活用している点を評価しました。
今後も、遊休地の美化・保全に取り組みつつ、地域住民のコミュニケーションの場となることを期待します。
奨励賞
まちなみ空間部門
秋間・長岩地区 風戸通り


景観概要
新幹線駅(安中榛名駅)から車で5分の高台に位置し、石尊山・風戸峠に挟まれた、標高約480m地点にある移住者宅です。道路北側に見上げる形になる庭は、自然の勾配を生かした、立体的なつくりをしています。四季折々違った表情を見せますが、特に桜の季節には満開の桜と石垣に広がる芝桜が山道を彩ります。
その他特筆すべき景観として、道路南側に広がる、遠くの山々を一望できる景色があります。移住当初は道路際の密集した篠竹や雑木が山々や眼下に広がる梅林の景色も覆い隠しており、それを残念に思った所有者が、市の道路里親制度を活用し、竹を伐採、桜を植樹することで、15年経った現在、春には道路両脇に桜並木が映える美しい景観が出来上がりました。
特に、夜には街の夜景、雨上がりには雲海の広がる絶景を見ることができます。
表彰理由
山の風景に調和した優れた景観のほか、「恵まれた立地にある自然の美しい景観を発信したい」という所有者の思いを評価しました。
今年整備された安中アルプスのコースにもつながる魅力的な景観が、今後も保全されて、多くの人々に親しまれていくことを期待しております。
所有者
宮島 磨智子
※ 安中榛名駅より北上し、秋間十区長岩集会所の先に位置する通り。ピンは参考地点であることにご注意ください。
カフェ ラ・テイエとアンティーク家具修理・販売工房


景観概要
令和7年10月に、稲村山を望む小さな谷あいの集落で開業した、田舎風のカフェです。
周囲ののどかな自然景観と調和することを大切にし、ヨーロッパの農村にたたずむ家をイメージした、アンティーク調の小さな建物として設計されました。山の風景を背にするこだわりの店舗や庭は、鳥のさえずりとともに自然の豊かさを感じることのできる場となっています。
また、カフェに隣接する、古民家を活用した工房では、アンティーク家具の展示・販売を行っています。カフェと工房ともに所有者を同じくしており、今後もこの谷あいの自然豊かな景観に調和した建造物を増やしてゆき、集落を作り上げていきたいと考えているそうです。
表彰理由
建物はもちろん、庭や駐車場を含めた空間一団に見られる設計者のこだわりを評価しました。両店舗とも、地域住民や遠方から訪ねてきた方々の交流の場となることを目指しており、地域に活力をもたらす空間となることを期待しています。
所有者
根岸 正
設計者・施工者
マナーハウス 有限会社
授賞式を開催します(予定)
令和8年10月17日(土曜日)に安中市役所 大会議室にて、第4回あんなか景観まちづくり賞の授賞式の開催を予定しております。

