ＡＩ－ＯＣＲ及びＲＰＡを活用した「働き方改革・ＤＸ推進を目的とした実証実験」の実施について

ページID：0001188 更新日：2023年7月18日更新印刷ページ表示

　このたび、安中市と東日本電信電話株式会社群馬支店（NTT東日本）は、安中市の業務においてAI-OCR※1及びRPA※2を活用した、働き方改革・ＤＸ推進※3を目的とした実証実験を実施いたします。

※1　AI-OCR：AI(Artificial Intelligence)とOCR(Optical Character Recognition)の頭文字で、手書き書類や帳票の文字を、AI技術を用いて高精度で読み取りデータ化するサービス
※2　RPA：Robotic Process Automationの頭文字で、ＰＣ内のソフトウェアロボットがデスクワークを自動で処理するサービス
※3　Dx(デジタルトランスフォーメーション)：「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念

背景・目的

　市の業務では、市民向けの窓口業務における書類処理や、複数にまたがるシステム間でのデータの転記などで、市職員による手作業が数多く発生しています。これまでも業務のシステム化により省力化を推進してきましたが、紙帳票を用いた業務やシステム化に向かないパソコンを利用する定型業務も多く存在しており、長時間労働発生の要因の一つとなっております。
　一方で、将来的な職員数の減少が想定される中、更なる業務効率化による働き方改革の推進やＤＸの推進は地方自治体にとって大きな課題となっております。
　今回の実証実験では、ＮＴＴ東日本がAI-OCR及びRPAのライセンス提供、並びに運用支援を行い、安中市と共同で効果検証を実施します。行政実務におけるAI-OCR及びRPAの有効性について検証を行い、安中市における業務効率化及び働き方改革を推進します。
　また、単なる業務削減ではなく、定型作業の負荷軽減・効率化を行うことにより、職員の時間を市民からの相談や窓口業務等に、従来以上に振り向けることで市民サービスの向上を目指します。

概要

　安中市及びＮＴＴ東日本においてAI-OCR及びRPAに適した業務（定型反復業務）を抽出し、当該業務にAI-OCR及びRPAを適用することで業務処理の自動化及び効果検証を行います。
　RPA単体では、紙による手書き帳票は電子データ化されていないため、処理の自動化は困難でしたが、AI-OCRを組み合わせて活用することで、高精度な文字認識による電子データ化が可能となり、紙帳票の読取り・データ化からシステムへの入力等の一連の業務を自動化することが可能となります。

　対象業務：両者協議のうえ別途決定
　実施期間：年内（2019年）を予定