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プレコンセプションケアをはじめましょう

ページID:0023840 更新日:2025年11月17日更新 印刷ページ表示

 

プレコンセプションケアとは?

プレコンセプションケアのプレ(pre)は「〜の前の」、コンセプション(conception)は「受精・懐妊」という意味で、プレコンセプションケアは「妊娠前の健康管理」という意味。では、プレコンセプションケアは女性だけのもの?いいえ、そうではありません。

WHOではプレコンセプションケアを「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義しています。プレコンセプションケアは、決して女性だけのものではなく、若い男女が将来のライフプランを考えながら、日々の生活や健康と向き合うことをいいます。いまは結婚や妊娠を考えていなくても、5年後、10年後、結婚したい・子どもを持ちたいと思うかもしれません。また、プレコンセプションケアを実施することでいまの自分がもっと健康になって、人生100年時代の満ち足りた自分(well-being)の実現につながります。

なぜ、いまプレコンセプションケアが必要なの?

若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化など、さまざまな理由からリスクの高い妊娠・出産が増加しています。妊娠前にリスクを減らしていくことが、健やかな妊娠・出産や生まれてくる赤ちゃんの健康につながります。
不妊の検査や治療を受けたことがあるカップルは、約4.4組に1組と言われています。「生理不順を放置していた」「生理痛を我慢していた」などが不妊の原因になったり、男性の肥満が不妊につながるという報告もあります。妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動し、将来の不妊のリスクを減らしましょう。
また、子どもを持つ・持たないにかかわらず、人生100年時代を生きるために、プレコンセプションケアを実施することでより豊かで健康的な人生につながります。

プレコンセプションケア  

【画像:国立研究開発法人国立生育医療研究センター プレコンノート<外部リンク>より引用】

さあ、プレコンセプションケアをはじめよう!

Action1 いまの自分を知ろう​

プレコンチェックシートをやってみましょう

もっと素敵な自分になるために、未来のために、できることから始めてみましょう。

プレコンセプションケア・チェックシート女性用 [PDFファイル/130KB]

プレコンセプションケア・チェックシート男性用 [PDFファイル/106KB]

国立研究開発法人国立生育医療研究センター プレコン・チェックシート<外部リンク>より引用】

適正体重を知りましょう

栄養不足によるやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗しょう症の原因となります。一方、栄養過多や太りすぎ(BMI25以上)は、糖尿病や高血圧といった生活習慣病などさまざまな病気のリスクを高めます。男女ともに、やせも肥満も不妊や妊娠・出産のリスクに影響するため、適正体重の維持を心掛けましょう。
自身のBMIを計算して、いまの体重を評価してみましょう。

​BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 

BMI
18.5未満 やせ

18.5〜24.9

(理想値は22)

標準の範囲
25以上 肥満

 

ストレスと上手に付き合いましょう

​現代社会はさまざまなところにストレスを感じ、こころの不調を抱えることもあるでしょう。まずは、自分のストレスに気づくことが大切です。また普段から自分にあったストレス解消法を見つけておきましょう。

ストレスチェック

困ったときの相談方法・窓口(厚生労働省)<外部リンク>

Action2 生活を整えよう​

栄養バランスの整った食事を心がけましょう

主食(ご飯、パン、麺類)、主菜(魚、肉、卵、豆腐などの大豆製品)、副菜(野菜を中心とした料理)がそろうようにして、1日3食バランスのとれた食事を心がけましょう。
妊娠前から妊娠初期にかけて、「葉酸」というビタミンをとることで赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。妊娠がわかるのは、神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠を希望する女性は1日400μgを摂取することが望まれます。

妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針(国立健康・栄養研究所)<外部リンク>

運動習慣をつけましょう

適正体重の維持には、積極的な運動も必要不可欠です。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝が高まります。プレコンセプションケアでは、1週間に150分程度の運動を目安としています。自分の好きな運動、例えば、散歩、筋トレ、ヨガ、ジョギングなど、できるところからはじめてみませんか。普段運動する習慣がない方は、今より10分長く歩いてみるという簡単なところからはじめてみましょう!

​禁煙をしましょう

たばこはがんや心疾患、脳血管疾患などの重大な疾患を引き起こします。また、たばこの煙に含まれる有害物質は、流産・早産、常位胎盤早期剥離、低出生体重児のリスクを非常に高めますので、妊娠中の喫煙は絶対にやめましょう。また、受動喫煙においてもリスクが高まりますので、身近な人にも禁煙してもらうことが重要です。また、喫煙は男女ともに不妊の原因になりますので、妊娠を希望した時点で、禁煙をすることがとても大切です。
さらに、赤ちゃんがいる環境での喫煙は、乳幼児突然死症候群のリスク因子となります。喫煙をしている人は、禁煙外来を利用するなどして禁煙に取り組みましょう。

なくそう!望まない受動喫煙(厚生労働省)<外部リンク>

​飲酒はほどほどに

妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんに影響を与えます。流産や早産、胎児性アルコール症候群※などのリスクが高まります。「この量なら大丈夫」という量は確立していませんので、妊娠を考えたときからアルコールを控えるようにしましょう。パートナーや周りの方も、自分の飲酒行動を振り返ってみませんか?妊婦さんやお母さんだけではなく、周囲の方も協力することが大切です。

※胎児性アルコール症候群とは:妊娠中の飲酒が原因で、赤ちゃんに顔面奇形や発育不全、精神遅滞、神経障害など、さまざまな症状が現れる病気。

よい睡眠を心がけましょう

質の良い睡眠は、ホルモンバランスを整えます。また、日中の疲労を回復させるためにも睡眠はとても重要です。健康づくりのための睡眠ガイド2023では、成人期の睡眠時間は6〜8時間が適正な睡眠時間と考えられており、少なくとも6時間以上は睡眠時間を確保することが推奨されています。日常の食生活や運動などを見直すとともに、睡眠環境を整えて、より質の高い睡眠をとれるようにしましょう。

健康づくりのための睡眠ガイド2023(厚生労働省)<外部リンク>

Action3 検査やワクチンを受けよう

検診(健診)を受けましょう

女性は20代から子宮頸がんの患者が増え、30代からは乳がんが急増します。2年1度の子宮頸がん検診と月1会の乳房のセルフチェックを行い、40歳からは乳がん検診も忘れずに受けましょう。

また、男女ともに40歳を過ぎると大腸がんや胃がん、肺がんのリスクが高まります、40歳からは、大腸がん・胃がん・肺がんの検診を受けましょう。

がん検診を実施しています(詳しくはこちら)

若い世代を対象にした健診を実施しています(詳しくはこちら)

感染症を防ぎましょう・ワクチンについて考えよう

若い人の間で、性的接触を介して誰もが感染する「性感染症」が増えています。感染しても無症状であることが多いため、治療に結びつかないケースが多くみられます。知らない間にほかの人に移す可能性があるのか、性感染症は不妊の原因になったり、お腹の中の赤ちゃんの健康に影響を与えるものもあるため、正しい方法で感染を防ぎ、またしっかりと治療をすることが重要です。また、子宮頸がんの原因となる人パピローマウイルスも性的接触により感染します。HPVワクチンを接種することで、将来の子宮頸がんを50〜70%予防できるとされています。HPVワクチン接種について考えてみませんか?

安中市HP【ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防)ワクチンについて】

また、風しん、麻しん(はしか)、水ぼうそうなど、性感染症以外にも妊娠中にかかると赤ちゃんに影響を与える恐れのある感染症があります。感染症から完全に身を守ることはできませんが、風しん、麻しん(はしか)、水ぼうそう、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はワクチンを打つことで感染するリスクを減らすことができます。安中市では予防接種の費用を助成しているものもあります。ご自身の予防接種履歴は、母子健康手帳で確認することができますので、確認してみましょう。

安中市HP【大人の風しんについて】

Action4 かかりつけ医を持とう

自分の身体のことを気軽に相談できる「かかりつけ医」を持つようにしましょう。日ごろから身体の状態を把握してくれている「かかりつけ医」がいることで、病気の早期発見や重症化の予防につながります。また、何かあったときには、専門の医師やより規模の大きい医療機関を紹介してくれます。

Action5 人生をデザインしてみよう

結婚、妊娠・出産、育児、介護、転職など、人生にはたくさんの転機があり、喜びや悲しみなどさまざまな感情を抱くものです。

将来、自分がどうなりたいか、あなたの理想の人生プランを考えてみましょう。そして、それを実現するために必要なことを考えていきましょう。

人生デザイングラフ [PDFファイル/124KB]

国立研究開発法人国立生育医療研究センター プレコンノート<外部リンク>より引用】

関連情報はこちら

国立研究開発法人国立生育医療研究センター「プレコンセプションケアセンター」<外部リンク>

国立研究開発法人国立生育医療研究センター「プレコンノート」<外部リンク>

こども家庭庁「はじめようプレコンセプションケア スマート保健相談室」<外部リンク>

Adobe Reader<外部リンク>
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