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令和8年度 所信表明|市長室

ページID:0001238 更新日:2026年6月1日更新 印刷ページ表示

はじめに

 本日、令和8年第1回安中市議会臨時会の開会にあたり、今後の市政運営について、所信を申し述べる機会をいただき、深く感謝申し上げます。

 私は、先月執行されました安中市長選挙におきまして、市民の皆様から大変多くのご支持、ご支援を賜り、引き続き安中市長として市政を担わせていただくことになりました。
本市は、本年3月に合併20周年を迎え、先月には市役所新庁舎落成式典を開催し、今月7日から新庁舎における業務を開始いたしました。大きな歴史的節目と重なる本年、本市は、更なる発展に向け、新たなスタートを切りました。
 今回の選挙では、「次の世代のために、次の時代をつくる」をキャッチフレーズにいたしました。未来を担う次の世代のために、本市の魅力をより一層高め、市内外に強力に情報発信していくことが肝要です。
私はその先頭に立ち、市民の皆様の大きな期待に応えられるよう全身全霊をかけて取り組む決意です。

 さて、私は、4年前の市長就任時に、「選ばれる安中市」に躍進するため、公約として97項目の施策を掲げました。これらの様々な政策を実現するため、「あんなか再起動プロジェクト」を立ち上げ、政策遂行の優先順位や短期、中期、中長期といった施策に対する時間軸の設定を、戦略的に決めて取り組んでまいりました。公約に掲げた施策97項目のうち、短期・中期として掲げた77項目すべてを達成することができ、公約の達成率も79.4%となりました。残る20項目の「中長期」施策につきましては、大規模改造未実施校の計画的な建て替え、企業誘致、西毛広域幹線道路とJR信越本線の交差部周辺における新たなまちづくりなどです。これらの施策は、時間を要する施策となりますが、着実に取り組んでまいります。

 また、1期目において、時代の変化に対応するため、新たなまちづくりの根幹をなす計画として、「あんなかまちづくりビジョン2024(第3次安中市総合計画)」を令和6年3月に策定いたしました。急速な人口減少や少子高齢化、都市部への人口流出などの社会課題や物価高騰が続く中、行政への期待が高まっています。このような中で必要となるのは、スピードを重視した政策の推進です。本計画の着実な実行により、安中市の魅力をさらに高めるとともに、文化やスポーツの振興に取り組み、市民の皆様の心の豊かさの向上を図ってまいります。今後も果敢に挑戦し続け、未来への希望と活力に満ちあふれた安中市の実現を目指し、市政進展に邁進してまいります。

 そこで、2期目の政策は第3次総合計画に基づいたうえで、先ほど申し上げた「次の世代のために、次の時代をつくる」政策として掲げた、「5つの重点プロジェクト」を次のように推進してまいります。

5つの重点プロジェクト

1.「結婚・出産・子育てしやすい」あんなかをつくる 

 本市では平成12年をピークに自然減による人口減少が続いており、今後も人口の減少が見込まれています。このような危機的状況に対し、市全体で人口減少に歯止めをかけることを目的として、令和6年5月に少子化対策に特化した庁内の会議体である「Stop少子化!あんなかプロジェクト本部」を立ち上げ、本市における少子化対策に関する施策などの現状確認のほか、群馬県の取組状況や国の制度についての把握に努めてまいりました。また、本市の若手職員で構成するワーキンググループを作り、若い世代の意見に寄り添った施策の検討を行ってまいりました。
 これまでに、若者の結婚に対する意識を醸成するための交流イベントの実施や、婚活のためのスキルアップセミナー、ライフデザインセミナーの開催など取り組んでまいりました。
 今後も全庁を挙げて少子化対策に向けた取組を継続して、誰もが子育てのしやすさを実感でき、子どもが健やかに成長できる環境づくりを進め、選ばれるまちを目指します。

2.「誰もが暮らしやすい未来に向けた」あんなかをつくる

  西毛広域幹線道路は、前橋市、高崎市、安中市および富岡市を結ぶ広域的な交通を担う幹線道路で、令和13年度の全線開通を目指し、県が整備を進めています。この道路の開通により、周辺の渋滞緩和や物流の円滑化、観光振興など、沿線地域のさらなる発展が期待されます。
 市では令和7年5月、西毛広域幹線道路と既存の幹線道路の交差部に位置する「碓氷川右岸拠点商業地」に出店する優先交渉権者を決定いたしました。新たな商業施設を整備し、まちづくりの核として、周辺の利便性や魅力の向上とともに、新たなにぎわいエリアの創出を目指してまいります。
 また、JR信越線安中駅と磯部駅間で新駅まちづくり構想を進めています。新駅は西毛広域幹線道路との交差部付近に計画し、鉄道と道路の新しい交通結節点として機能することが期待されます。また、周辺地域における通勤・通学の利便性向上に加え、住宅地整備や商業施設の誘致を進めることで、子育て世代の定住促進や地域活性化も目指してまいります。
 誰もが地域で互いに支え合い、健康で温かく元気に暮らし続けられるまちを目指します。

3.「知って、行きたくなり、住んでみたくなる」あんなかをつくる

  本市は、豊かな自然景観と歴史的な資源が多く存在しています。これらの観光資源の魅力を改めて見直し、活用につなげることが重要です。
 国指定史跡である「中山道碓氷峠越・碓氷関所跡」や「簗瀬二子塚古墳」、国指定史跡を目指している「松井田城址」、そのほか市内の重要な文化財について、適切な維持管理を図りつつ、有効活用を推進してまいります。あわせて、地域の財産である文化財について、情報を発信し、その価値や後世に伝承する大切さを啓発します。
 碓氷峠鉄道施設群の世界遺産登録については、有識者会議や講演会などを通じて鉄道施設群の普遍的価値や魅力を周知するとともに、世界遺産登録に向けた機運醸成を図ってまいります。
 また、JR横川駅周辺を計画地として、本市初となる「道の駅」の整備を進めています。全国でも珍しい鉄道駅の隣接地であり、鉄道の歴史を身近に体験できる碓氷峠鉄道文化むらの一部を含めることで「オンリーワン」の道の駅となり、碓氷峠周辺をはじめとした市全体の観光振興が期待されます。また、降雨や積雪、土砂災害等による国道18号の通行止めに備えた防災拠点としての役割も有した、フェーズフリーな地域の活動拠点として地元住民も利用しやすい施設を目指します。
 豊かな自然を活用しながら、快適で住みやすい環境整備を図るとともに、人と自然が共生するまちを目指します。

4.「雇用の場を生み出し働きやすい」あんなかをつくる

 本市の工業は、化学工業を中心とする製造業が基幹産業となっており、経済や雇用を支えています。新産業の創出を含む工業振興や企業誘致は大変重要であり、用地の確保も含め、対策が求められています。
 そのために、交通利便性や地域の特性を活かし、優良企業の誘致を積極的に推進します。あわせて、産業団地の計画的な整備を推進します。
 本市の農業は、水稲を中心として、野菜、梅などの果樹、豚などの畜産、伝統的な生糸の生産などが行われています。近年は、農業従事者が減少し、遊休農地や不在地主による荒廃農地が増加しています。
 このような問題を解決するため、地域ごとの状況を把握し、課題の解決に取り組むことが必要です。
 持続可能な農業を構築するため、新規就農への支援や、労働負担の軽減、生産性の向上など農業生産体制の整備が必要です。
 そのために、農業の魅力や可能性についての情報発信に努め、新たな就農者の確保とその育成を図ります。また、6次産業化による農林産物の高付加価値化や、農林産物の地産地消を推進します。
 地域の魅力を活かして、人・モノ・情報が行き交い、新たな価値を創造し、雇用の創出を図ることで、活気に満ちたまちを目指します。

5.「新たな技術で持続可能な」あんなかをつくる

 電子地域通貨「UMECA」は、地域内経済の好循環と地域コミュニティの活性化を目的として、令和6年12月に導入いたしました。市内での消費拡大やキャッシュレス決済の促進を図り、地域経済の活性化を目指します。今後も、引き続き加盟店の拡大を図るとともに、各種給付金事業との連携やキャンペーンなどの取組により、普及拡大に努めてまいります。
 地域社会の発展や持続可能なまちづくりを進めるため、デジタル技術を活用した地域課題の解決や改善に向けた取組が必要です。
 公共施設予約システム、証明書等の自動交付システム、書かない窓口システムを導入し、市民の手続きにおける負担の軽減や利便性の向上を図ってまいります。
 また、市役所内部でデジタル技術を活用して業務の効率化や職員数の減少への対応を図り、市民サービスの向上につなげることが重要です。
 生成AIサービスなどのデジタルツールを行政の各分野で活用することにより、さまざまな行政サービスの質の向上を図ります。また、内部事務の効率化により、住民の福祉の増進を図ります。
 持続可能で健全な行財政運営を維持・推進するとともに、デジタル技術を最大限に活用しながら、市民生活の利便性の向上などを図り、誰もが便利で快適に暮らせるまちを目指します。また、これまで以上に行政の情報発信を強化することにより、イメージアップにつなげてまいります。
 
 以上が市長選で公約に掲げた「5つの重点プロジェクト」です。

「豊かで魅力ある元気な安中市」を目指して

  それとともに、「豊かで魅力ある元気な安中市」を目指して、7つの基本目標達成に向けて努めてまいります。
 7つの基本目標とは、(1)未来を担う子どもたちが健やかに育つまち、(2)支え合い誰もが健康長寿で暮らしやすいまち、(3)安全・安心で心地よく住み続けられるまち、(4)自分らしく心豊かに暮らせるまち、(5)豊かな自然を活かし快適で住みやすいまち、(6)経済が活性化し元気で魅力にあふれるまち、(7)市民のための健全な行財政運営と市の魅力向上、です。
 「安中市の未来は明るい」と感じていただけるよう、短期的な施策とともに、ビッグプロジェクトにも挑戦してまいります。それが、安中市が各分野において市内外から「選ばれるまち」になることであると確信しています。

おわりに

 市役所職員と力を合わせ安中市の活性化並びに市民福祉の向上を図ってまいりますので、市議会議員の皆様、市民の皆様のご支援、ご協力を心からお願い申し上げ、所信表明といたします。

令和8年5月15日

安中市長 岩井 均

全文ファイル

令和8年5月15日所信表明(全文) [PDFファイル/404KB]

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