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安中市は原水の水質の特徴などから緩速ろ過、急速ろ過、膜ろ過の三つのろ過方式を採用しています。
砂の表面の微生物の粘質膜の働きで、原水の濁りや細菌、異臭味などを砂の層をゆっくり(1日2〜4m)通過させて取り除く方法です。この方法は電気や薬品を必要としないため、費用を安くすることができますが、水源水質に問題のない事や、ろ過池は広い面積を必要とします。
緩速ろ過と違い砂層に生物膜はできませんので、濁りなどを効果的に除去するためにろ過池の前に薬品沈澱池を設けてあります。ここでは原水に凝集剤を加えて原水に混ざっている濁りや微生物をさらに大きくして沈めた後、上澄み水をろ過池で砂層を速い速度(1日120~150m)で通して細かい濁りや細菌を取り除く方法です。この方法は電気や薬品代などの費用はかかりますが、増水時の急な濁質の上昇などに対応ができ、ろ過速度が速いため設備面積が少なくて済みます。
中空糸膜というろ過膜でろ過します。膜には人間の髪の毛1本の太さの約1000分の1の0.1マイクロメートルの穴が無数にあり、原水を通過させて濁り、細菌、クリプトスポリジウムなどを取り除きます。自動運転が可能で維持管理の省力化ができます。
浄水場は、河川の水や湧水を飲料水として安全な水を作ります。一般的な急速ろ過施設(例)